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観覧車

​作品

​舟に乗る

山を越えながら

川を下っているのだと思っていた

 

山も川も

いつしか海へとたどり着く

 

川が無ければ

山はそびえなかった

山が無ければ

川は流れなかった

 

一艘の舟が出る

 

日が暮れていく

山を眺めながら

そっと海水に手を浸す

 

たくさん、泣いたんだったな

 

見上げると

満天の星空が広がっていた

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